名取の石垣

天空の石垣?

宇和海を一望できる斜面の標高約100mから150mの間に名取地区はあります。元和元年(1615年)に宇和島藩主 伊達秀宗が、奥州先代から入府した際に奥州名取郷より軍夫として連れてきた人々を、宇和海の見張り役として当地に定住させたのが、名取の始まりとされています。 名取の石垣の特徴は、石の種類が青石⋅石灰石などさまざまで変化に富んでいます。また、不安定な地盤のせいか、積み方も巧みに工夫されており、その種類も多く、野良積み⋅平積み⋅矢羽根積みなどの工法が用いられています。その結果として、石垣は豊かな表情を見せ、独特の文化を造りあげています。